甲状腺のQ&A

Q

甲状腺疾患ですが、遺伝しますか?

A

かならずしも遺伝するわけではありません。ただ「甲状腺疾患」という大きなくくりでは、元々頻度の多い事もあり、家族内で甲状腺の異常を指摘されるケースは多いように思われます。これは母親がバセドウ病だから子供もバセドウ病になるという意味ではなく、母親がバセドウ病なので、子供も甲状腺が大きいというケースも含めての話です。もちろん血縁者に甲状腺疾患がいないのに甲状腺の病気になるという方もいるので、かならずしも遺伝だけの問題ではありません。

Q

甲状腺異常は不妊の原因になりますか?

A

内服薬の有無に関係なく、甲状腺ホルモンの値に問題がなければ、不妊の原因とはなりません。甲状腺ホルモンの異常があると、生理不順を起こす事があり、そういった意味では妊娠しにくいという事はあります。内服治療中に妊娠・出産された患者さんを数多く経験しています。

Q

甲状腺疾患ですが、一般生活は可能ですか?

A

内服薬の有無に関係なく、甲状腺ホルモンがほぼ正常範囲内にあれば、一般生活に支障きたす事はありません。

Q

バセドウ病と言われました。何に気をつければよいですか?

A

全身状態とホルモン異常の程度によります。バセドウ病は外来で治療してしまう事が多いですが、病状によっては入院管理を行う事もあります。ホルモンが高い状況、おそらく薬を始めたばかりのような状況であれば、安静にこした事はありません。脈が速くなる状態なので、脈がより速くなるような状況は身体に負担をかけます。ホルモンが正常範囲に近づくまでは過激な運動などは避けるべきです。

Q

バセドウ病で薬を飲んでいます。妊娠出産は可能ですか?

A

バセドウ病の薬を飲んでいても、甲状腺ホルモンが落ち着いていれば妊娠出産は可能です。甲状腺機能亢進症では、流産や早産の危険が高くなるとされ、一方で内服薬による奇形の発症率などは、正常と変わりないといわれています。ですから、妊娠中に勝手に内服をやめてしまったりする方が問題です。出産後の問題で、母乳に移行しやすい事からメチマゾール(メルカゾール®)からプロプルチオウラシル(プロパジール®・チウラジール®)に変更する事もありますので、妊娠発覚後には、担当医と相談しておくべきでしょう。また出産後にむしろ病状が悪化する場合があり、忙しい時期ですが通院を中断する事は避けて下さい。

Q

薬の副作用について

A

もっとも多い副作用は皮疹・かゆみです。1割の方に起こるといわれています。程度はさまざまで、アレルギー薬の併用で徐々におちついてしまう方もいれば、2種類のどちらの薬剤でも強くでてしまい、他の治療法を選択する方もいます。そのほかには肝機能障害がみられる事があり、当院では内服後1-2週間の間には必ず採血検査をするようにしています。また非常に稀ですが、白血球のなかの顆粒球という細菌を殺す細胞がなくなってしまう事があります。症状としては、感染しやすくなる事くらいなので、治療中特に初期の段階で発熱やせきなどの症状が出た際には、直ちに採血してチェックする必要があります。早めに気がつけば、特に重篤な状態にはなりません。

Q

妊娠初期ですが、甲状腺機能亢進症と言われました。

A

妊娠初期の段階では胎盤がつくるhCGというホルモンの影響で、一時的に甲状腺ホルモンの高値を認める事があり、ときにバセドウ病との鑑別が困難な事があります。

Q

橋本病で薬を飲んでいます。妊娠出産は可能ですか?

A

甲状腺ホルモンが落ち着いていれば、妊娠出産は可能です。特に橋本病で薬を飲む場合、ほとんどがサイロキシン(チラーヂンS®)です。これは薬というよりも、足りなくなった分だけ補充するものと考えた方がいいでしょう。薬は人間の甲状腺ホルモンを合成したものですので、副作用はほとんどなく、むしろ妊娠中にやめてしまう事の方が問題となります。

Q

首にしこりがあるといわれました。

A

まずは超音波検査をうけましょう。当院では併せて採血検査も行います。しこりと言ってもいろいろなタイプがあり、しこり=がんと言うわけではありません。超音波検査でしこりがあり、悪性が否定できない場合は、吸引穿刺細胞診という検査が必要です。これは、しこりの部分に針を刺して細胞を吸引し、悪性かどうかをチェックする検査です。針といっても採血する時の針と太さは変わりません。外来で行える検査です。当院では行えないので、必要な場合、検査可能な施設に紹介しています。

Q

甲状腺疾患で手術が必要な場合、どちらの病院に紹介していただけますか?

A

病状によりますが、千葉大学医学部附属病院、東邦大学医療センター佐倉病院、または伊藤病院に紹介する場合もあります。

小山内科 TEL043-255-5101 お気軽にお問い合わせください
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